五徳の語源と今井町で見つけた鍛冶屋さん手作り可動五徳

五徳というのがあります。茶の湯をやる人ならおなじみですね。茶釜を支える金属の器具です。ガスコンロの鍋釜を支える器具も五徳というそうです。

こちらは茶の湯用の五徳。オリジナルの形です。
こちらはガスコンロの五徳。五徳の定義に合ってます。

ウィキペディアによる五徳の定義はこんなのです。
「五徳(ごとく)は、炭火などの上に設置し、鍋やヤカンなどを置くための器具。具体的には炉(囲炉裏、火鉢、七輪、焜炉、等々)の熱源上に置いて、鍋、やかん、土瓶、鉄瓶、焼き網などを乗せるために用いられる支持具をいう。」

じゃあどうして五徳とよぶのでしょう? 昔の茶坊主が来ていた十徳と関係あるのでしょうか? ありません。昔、囲炉裏や火鉢で煮炊きするために灰の上に金属の器具を置いて「くどこ」と呼びました。「くど」とはイロリやカマドなどの調理用の設備のことです。「くど」にちょこんと置くから、「くど」の「子」で「くどこ」。

オリジナルの「くどこ」の形は輪っかに三本足のついたもので、今でも茶の湯に使われています。最初この「くどこ」は輪を上にして釜をのせてました。しかし輪っかも釜も昔は手作りなので丸みがピッタリおさまらずガタガタします。知恵者とはいるものでこれを上下逆にして使ってみました。三本足に釜を乗せるとピタリと置けます。

逆においたから名称も逆にしなければと思ったのか?
「くどこ」→「こどく」→「ごとく」→「五徳」となりましたとさ。茶の湯をやる人独特の洒落言葉ですね。

今井町で見つけた火鉢の五徳

先日今井町のとあるお家で火鉢を見ました。五徳がついていて炭の上に薬缶を支えるために使うようです。輪っかは火鉢の内側にぴったり収まっているので注文品でしょう。でも五徳の腕が火鉢の真ん中近くまで伸びていると炭を置きにくくないですか? でも大丈夫。

五徳の羽根を回して火鉢のふちに寄せた状態

何と、この五徳の羽根は回転式で脇に寄せられるのです。中間で止めると大きめの鍋を乗せるのに便利です。

大きな鍋を乗せるときはこんな感じ

今井町の古いお家には昔のお道具がたくさんあります。へえ、昔の人はこんなものを使って、そんな暮らしをしてたんだあ、という発見がありますよ。

羽根は輪っかを支える足にはめられています

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