大神(おおみわ)神社の献茶会に行きました。この会は毎年4月29日に表、裏、武者小路千家の家元が順に献茶される会です。今回は昨年襲名された表千家の第15代の猶有斎(ゆうゆうさい)千宗左(せんのそうさ)氏。家元としての三輪での献茶は初めてです。
献茶の会場は当然、大神神社の拝殿、メインの建物です。これを本殿という人がいますが、それは間違い。ご神体(あるいは依り代)が三輪山そのものなので、建物には収まりません。神社のメインの建物は三輪山と拝むための「拝殿」となります。
拝殿の入口には巨大な酒林(杉玉)。酒屋の酒林は大きくても直径二尺ほどのものですが、こちらの酒林は六尺はあります。杉玉については一休さんの狂歌があります。
極楽を いづくのほどと 思ひしに
杉葉立てたる 又六が門
一休宗純
極楽はどこにあるのかな、と思っていたら、実は町内で杉玉をつるして酒屋をやっている又六さんの門の中だったよ
頓智もあるけど、ある意味、悟りも含む歌ですね。極楽をあの世に求めてはいけない、と。
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