毎年5月の第3週には今井町の「町並み歩き」のイベントがあります。2019年は5月11日(土)から5月19日(日)まで。特に最終日の19日には午前と午後の二回、茶行列があります。
今井町は天文2年(1533年)に一向宗の道場として成立した称念寺の寺内町で環濠集落です。大坂本願寺と呼応して時の権力者織田信長に叛旗を翻しましたが休戦となり天正3年(1575年)には信長から朱印状が発行されました。この仲介役として茶人の津田宗及が活躍したとされています。
この光秀書状の解読は2019年5月25日 今井町での古文書教室でやる教材ですね。
織田信長の支配は豊臣秀吉に引き継がれ、江戸時代に商人町としての最盛期を迎えます。お茶で信長に仕えた今井宗久は今井の出身という説もあり、別の茶人である津田宗及が講和に尽力した経緯から、今井では茶の湯が盛んであったことが分かります。今ではあまり使われていませんが、町内の旧家には大抵茶室があります。
茶行列は茶の湯にゆかりの深い今井の歴史を時代行列で表現したもので織田信長、豊臣秀吉、千利休、今井宗久、津田宗及、町衆、お女中、茶職人などが桃山時代からの町並みを練り歩きます。
行列が終わると茶席が始まります。床の間に近い上席には織田信長、豊臣秀吉、津田宗及の3人が座ります。お茶の前に今井の銘菓「宗久饅頭」をもぐもぐもぐ。
お茶席の近くの重要文化財米谷家には面白い形のカマドがあり記念撮影に人気です。
来年の行列に参加したい人は今井町町並保存会のホームページをチェックしてください。
http://www3.kcn.ne.jp/~imaicho/
コメント